羞人たち


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優香 第十二章 17
2011/04/30 08:27

 グラウンドの端に追い込まれてしまった優香。居並ぶ観客たちが見守るなか、上半身裸で、騎馬に乗せられて、後ろ手に両手を縛られているので胸を隠すことが出来ない。その彼女の丸出しの乳房を見て観客は卑猥な野次を飛び交わす。優香は顔を真っ赤にして堪えるしかなかった。隠すことの出来ない自分の胸を、観客のいやらしい視線に晒し続けるしかなかった。

 そして、そんな優香のもとへ迫ってくる敵の四体の騎馬。横に大きく広がって、相手の騎馬を取り囲みながら接近していたのが、段々近くなるにつれ、敵を囲む輪を小さくしていく。

 やがてもう抜け出す隙間もないほど接近されてしまった。またしても優香は、勝ち誇る四体の敵に完全に包囲されてしまったわけだった。加えて今は、見守る観客も、不動の壁となって、すぐ背後に立ちはだかっていた。

「よし、追い詰めたぞ」と目の前に来た敵の騎馬が言った。「今度はもう逃がしてやらないからな」

 別に逃がして欲しくなんかなかった。優香が願うのは、もうただ一つのことだけ、一刻も早く負けてこの衆人環視の裸地獄から解放されることだった。だから優香は何も言わず、ハチマキを奪いやすいようやや前かがみになって、頭を相手の方へ差し出す姿勢を取った。

 と、彼女のその前傾姿勢を見て、背後の観客たちの間で何やらざわざわし出した。

「おい、あれ見ろよ」
「おお、半ケツじゃねえか!」
「ズボンがずり下がってるんだ。ケツの割れ目がまる見えだぞ」
「こりゃいい。胸の次はお尻ときたか!」

 どうやら逃げている間にずり下がってしまったらしい。もともとブカブカだった優香の短パンのウエストが、逃走の激しい震動と、夢中でいて気づかなかったために、もうかなり下の方へ下がってしまっていた。それは半ケツ……どころかほとんどお尻の終わりくらいまで下がっていて、優香のぷりっとした白いお尻の、ほとんどが見えてしまっていた。さらにいま彼女が前傾姿勢を取ったために、その奥のオマ○コまでが、あやうく見えてしまいそうだったのだ。

(なに? みんな何をそんなにざわついてるの……? 胸……? 胸はもうさっきから見てるでしょ…………あっ!)

 そこでようやく気がついた。優香は、指を伸ばして(手首は縛られていたが指は自由だったので)自分のお尻がどうなっているのか確かめた……。

 柔らかい肉の感触、露出した皮膚の冷たい肌触り、微かに汗ばんだ中央の割れ目……優香は丸出しのお尻に触れたのだった。

「いやっ……!」

 と小さく叫んで短パンを直そうとする。が、時すでに遅かった。もうほとんど足の付け根あたりまで下がっていた短パンは、後ろ手に縛られた彼女の指では届かなくなっていた。わずかにぎりぎり中指の先でウエストに触われたが、それを上に持ち上げることは、どんなにがんばっても……できなかった。

「やっと気づいた? ケツ丸見えだぞ」

 と、優香を乗せた後ろの騎馬の男子が言った。彼は優香の丸出しになったお尻を、すぐ目の前で見ることができていた。そしてさらに座席となった腕で、優香のお尻を、じかに感じてもいたのだった。赤ちゃんのようにすべすべで、柔らかい、田辺優香の生のお尻の肌触り……優香が無意識に力を入れるとキュッと固く引き締まる、その筋肉の感触までわかった。

「いやっ……見ないで。ど、どうして教えてくれなかったのよ……?」

 優香は座席となった男子の腕に、じかにお尻を触られていると知りつつも、それをどうすることもできず、恥ずかしそうに言った。

「俺も必死に走ってて気づかなかったんだよ、まさかお前のケツが目の前で丸出しになってるなんてな」
「ねえ、もう騎馬から降ろして……どうせ負けなんだから、ね、もう騎馬を降ろそうよ……」
「いや、そういうわけにはいかない。勝負は決着がつくまでやるっていうのが男の世界だ、たとえ負けるとわかっててもな。それにさぁ、もうケツくらい見られたっていいじゃん。もうどうせおっぱい丸出しなんだからさ、他にどこ見せようが別にいいんじゃないの?」
「よ、よくない……! いいわけないじゃない……!」
「でもお前はよくなくても、俺はこのままの方がいいんだよ。何しろ、せっかくおっぱい丸出しなのに、俺は後ろにいるから、そのお前の丸出しのおっぱいが見えないんだぞ。わかるか、俺のこの気持ち? だから、代わりにケツくらい見せてくれよな」

 そう言うとその男子は、優香のお尻が乗っかっている腕を、撫でるように横に動かした。

「きゃッ……! やめて、なにするのよ……!」
「別になにもしてねえよ。そろそろ疲れてきたから、ちょっと動かしただけじゃねえか」

 言いながら男子はやはり腕を動かして優香のお尻を撫で続ける。そして、徐々にエスカレートしてきて、やがてお尻の割れ目に突っ込んでみる。汗で微かに湿っていて温かかい、優香のお尻のくぼみの感触……。

「いやぁっ……やめてよ、もう……!」

 そう言うと優香は男子の腕から逃れようと、思わず座席から腰を浮かしてしまった。

 が、それはこの状況、この場面では、絶対にやってはいけないことだった。なぜなら腰を浮かせて姿勢が垂直ぎみになると、座って腰を曲げていることで食い止めていた箇所から、短パンが、下へさらにずり落ちてしまうことになるからだった。優香はそのことにまったく気づかず、ただもう男子のいやらしい腕から逃れたい一心で、騎馬の座席から腰を浮かせてしまった。

 あっ、と言ういくつかの声が彼女の耳に聞こえた。

 嫌な予感が頭をよぎった……すぐさま優香は、その腰を浮かせたままの状態で、何やら風通しのよくなったような感じのする自分の下半身を見下ろした。

 視界の中ですべてがスローモーションになって見えた。そのスローになって見えたものとは……もはや食い止める障害がなくなり、するすると膝の方へ滑り落ちていく短パンと、同時に唯一隠してくれていた短パンがなくなり、丸見えになってしまった股間、無毛のおま○この恥ずかしい筋。落下した短パンは、騎馬の座席の男子の二本の腕に引っ掛かり、彼女のちょうど膝の辺りで落下をやめた。

 あっ、と同時に叫んだのは、いきなり目の前に現われた優香の股間を正面から見た敵の男子と、いまや完全に露出した優香のお尻を背後で見ていた観客たちだった。そしてその優香のお尻を見上げていた観客の何人かは、その奥の、彼女の女性器をも、見てしまったのだった。

「いやぁぁあ……!」

 優香はもうグラウンド中に響き渡るような大声で悲鳴を上げた。

 これではもう全裸も同然だった。ずり落ちた短パンが無意味に膝を隠しているだけの、もう全裸同然の姿だった。胸もお尻も丸出し、さらには股間も丸見えの、生まれたままの姿だった。しかもその場所は、体育祭のまさに行なわれているグラウンドの、観客・生徒百人を超える人々の注目を一心に集めている中で……だった。

(うそ……うそよ、こんなこと絶対に……)

 優香は騎馬の上に立ち上がったその高い位置から、観客の方を見ながら思った。胸も股間も丸見えの自分の裸を、じっと見上げている観客のたくさんの顔。赤の他人ばかりの、当然話をしたこともない人間たちに、自分の生まれたままの姿を晒している……。こんなことが本当にあり得るのだろうか。服を着ている百数十人の人間の中で、自分だけが全裸で、しかも男子に混じって騎馬戦をしているなんて……。

 優香はもう恥ずかしさを越えた屈辱そのものの状態で、自分のお尻を待つ騎馬の座席に再び腰を下ろした。中央でクロスした腕に性器が触れた。股間に突き刺さる敵の視線。腰を下ろしても当然短パンは下がったままだった。すぐ目の前の自分の膝に引っ掛かっているのに、後ろ手に縛られた指からは、もうまったく届かないほど遠くへ行ってしまった……。

「ついに全裸だ!」
「全裸騎馬戦なんてもうAVの世界だぜ」
「いや、そのうえ両手縛られてるんだから、これはAV以上だぜ」
「全裸で、頭には赤いハチマキっていうのが何とも堪らないねえ」
「女優さ〜ん! 次はどんなことしてくれるんですか〜?」
「もちろん男優にフェラ、そして本番、ですよね〜!」
「もし男優がいないようだったら俺がやりますよ〜!」
「あ、その前に自分でオナニーするシーンがあると嬉しいで〜す! 手首縛られた状態でも、後ろから、できますよね〜?」
「途中で指で広げて、濡れたおま○こよ〜く見せてくださいね〜」

 もう背後に集まった男の観客たちの興奮はピークに達していた。彼らはここが学校であることなどすっかり忘れて、完全にAVの撮影所か何かのような気分になっていた。そして目の前で裸で騎馬戦をやっているのは、学校の生徒ではなく、AV女優だった。だから観客たちはもうそのつもりの扱いで、優香にいろいろな野次やら要求やらを飛ばすのだった。

「はやくオナニーしろよ〜!」
「もう何百回もやってんだろ?」
「そんなんじゃDVD買ってもらえないぞ〜!」
「AV女優なんだからオナニーくらいしてみせろよな!」

(ちがう……あたしは、そんなAVとかの、そういう人じゃないんだから……あたしは、ただ、命令されて、しかたなく……)

 優香は頭を振って必死に否定するのだが、観客の罵声はますます露骨に、激しくなるばかりだった。

 グラウンドに響き渡るオナニーコール。男の観客の熱狂ぶりとは対照的に、遠くから、冷ややかな軽蔑の視線で優香を睨みつけている女の観客や生徒たち。

 こうして、優香は騎馬戦でついに全裸を晒してしまったのだった。

カテゴリ:優香

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