羞人たち


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優香 第十二章 18
2011/05/04 14:16

 騎馬から腰を浮かせたことで、短パンが膝まで滑り落ちてしまった優香。後ろ手に両手を縛られている状態では、それを直すことはできず、丸出しになったお尻と股間を、もはや晒し続けるしかなかった。言うまでもなく、上半身は裸だったから、もう優香はいかなる衣服によっても体を覆われていない。生まれたままの姿で、体育祭真っ只中のグラウンドに存在しているわけだった。

 湧き起こる観客のオナニーコール。突き刺さる女たちの冷たい視線……。

「オ・ナ・ニ〜ッ! オ・ナ・ニ〜ッ!」
「バッカじゃない! 大の男があんなこと言って。ここどこだと思ってんのかしら」
「そうそう。それに、あんな恥さらしがAV女優だなんて言ったら、本物の人たちに失礼よ。だってアレは、演技でもなんでもない、本当の露出狂なんだからね」

 目の前の敵の男子は、観客のその熱狂ぶりに、対決するのを躊躇してしまっていた。

「おい、みんなオナニーしろって言ってるぜ? するなら早くやっちゃってくれよな」
「す、するわけないじゃない……!」と優香は顔を伏せたまま叫ぶ。「そんなくだらないこと言ってないで、早く頭のハチマキ取っちゃってよ……!」

 こんな惨めな状態は早く終わりにしたかった。グラウンドの大観衆の前で素っ裸の状態でいるこんな地獄からは、一刻も早く解放されたかった。

 敵の男子生徒は、そうか、と答えると味方の三人に素早く視線を送った。その合図に三人はにやりと笑いながらうなずいてみせた。(うん、言われなくてもわかってる)と三人の目は語っていた。

「よし、それなら遠慮なく、行くぜ!」

 そう最初の男子は叫ぶと、優香の方へ身を乗り出した。そして右腕をまっすぐ優香の方へ伸ばしてくる。優香はじっと顔を伏せていたので、その気配だけしかわからなかったが、やっとこれで終われる、と半ばホッとした気持ちで、ハチマキが奪われるのを待った。

 サッと黒い残像が視界を横切った。が、優香の頭には何の感覚もなかった。ん?……と優香が思った次の瞬間、突如自分の露わな胸に、男子の腕が伸びてきて、たちまち手で優香の乳房を鷲づかみにしてしまった。

「……?」

 一瞬優香は自分の身に何が起こったのか理解できなかった。

 しかしすぐに気づいた。気づくと同時に果てしない混乱に陥った。

「いやぁぁぁッー!」

 続いて、すぐに他の男子たちの腕が、それぞれ優香のもう一つの乳房やお尻へと伸びてきた。それら三つの手によって、丸裸の優香のおっぱい、お尻が、揉まれていく……。優香はそれを、後ろ手に両手を縛られているため、何の抵抗もできず、ただ見守っているしかなかった。

「ちょっ……なにするの……! やめて、触らないで……」

 しかし男子たちの指は止まらなかった。優香の敏感な乳首を、指でいやらしく刺激し、丸出しの白いお尻を、遠慮なく揉みまくる。やめて、と言う優香の声が徐々に震えを帯びてきた。それを聞いた乳首担当の男子は、興奮とともに、優香の敏感な乳首を、さらに激しく、さらにいやらしく、指で責め立て刺激した。

「やぁぁ……め……ぁん!……」

 やがてハッと気づいた優香は、その自分のものとは思われない、いやらしい女の声に、自分で恥ずかしくなって、これ以上言葉を発するのはやめようと決意した。

 しかし何も言わないとなると、それはまるで自ら歓迎しているようにも、周りからは見えた。

「あれ〜、なんにも言わなくなっちゃったよ〜。ってことは、もしかして歓迎しているのかな〜?」
「ち、ちが……ぁん……!」
「よし、歓迎してくれるんだね。じゃあ、もっと気持ちよくしてあげるよ」

 と言うと、今まで横で待機していてその時を待っていた四人目の男子が、素早く腕を伸ばしてきて、優香の、丸出しの股間へまっすぐ向かってきた。そしてその指が、騎馬の座席と優香の股の隙間に強引に割り込んできて、優香のおま○こに直接触れてきた。

「いやぁぁぁッー!」

 もう自分の身に何が起こっているのか、何をされているのかも、よくわからず、ただもう屈辱と恥ずかしさの混乱状態になって、優香は叫んでいた。

 やがて男子の指は、優香の股間を強引に座席の横へずらしてしまった。代わりに足の付け根が、座席に腰掛け、するとずらされたおま○こは、空中に無防備に引き出された。そしてその引き出されたおま○こを、男子の指が、もう何の邪魔されることもなく、刺激し始めた。後ろ手に両手を縛られた優香は、なすすべもなく、騎馬の上で、体を激しくくねらせるばかり。さらには両の乳首を、二人がかりで刺激され、お尻も責められ続けているので、唇を噛み締めて声を出さないよう我慢するのが精一杯だった。もう観客の卑猥な野次も耳に入らなかった。秋の大気の冷たさも肌に感じなくなった。その代わりに、いまは股間と乳首に感じる恥ずかしい刺激と、体全体に湧き上がる火照りが、優香の感覚をいっぱいに満たした。優香は顔を上げ、目を閉じて、ただ声を洩らさないようにすることだけに意識を集中させていた。

「おおすげえ〜! 公開プレイかよ!」
「あの指づかい。最近の高校生はなかなかやるな〜」
「見ろよあの気持ちよさそうな顔。快感で目を閉じちゃってるぜ」
「こんな状況で感じちゃうんだもんな。とんだ変態女だよ、まったく」

 優香は必死に声を我慢しながら、気持ちとは関係なく感じてしまう自分の女の体を恨んだ。男たちの果てしない指責めに、もう乳首は硬直してピンと立ち、股間は濡れていやらしい音を立てるようになっていた。見守る観客の目の前で、お尻が、快感のため、独りでに左右に揺れ出した。クチュクチュクチュ……という音とともに、いやらしい液体が、むき出しのおま○こから、一メートルほど下の土の地面に、垂れた。

 もはや言い逃れのできない快感の証拠……。それを見た観客の興奮はもう爆発寸前だった。

「うおお〜! ついにマン汁でた〜!」
「いいぞ〜、もっと出せ〜! 校庭を洪水で溢れさせるんだ!」
「女優さ〜ん、口では嫌だとか言ってたけど、やっぱりして欲しかったみたいですね〜!」
「こっち向いてくださいよ〜。そのびしょびしょのおま○こが僕たちによく見えるように!」
「自分の指で開いて、濡れたおま○こをファンのみんなに見せてくださいよ〜!」

(どうして……どうしてあたしこんなに嫌がってるのに……勝手に出ちゃうのよ……)

 優香は自分の股間からダラダラと流れ出る液体を、屈辱と快感の混在した気持ちで眺めるのだった。このいやらしい液体を溢れさせている、卑猥な女性器が、自分のだなんて……。知らない男子の指で触られて、たくさんの観客に見られている、この女性器が……。いや、そんなわけない! 絶対に、そんなはずはあり得ない……!

 優香は自分の心の中に渦巻く感情を、もううまく把握しきれなくなっていた。彼女はもはや無意識のうちに、性的な快感に身を委ねる一人の下品な女となっていた。それはもう本人の意思ではどうすることもできないことだった。女の体が勝手に反応してしまうのだ。

(やめて……やめてよ、このままじゃ、あたし……どうにかなっちゃう……!)

 もしここで、次のような出来事が起こらなかったら、優香の屈辱的な快感はいつ終わりを迎えたかわからない。そしてその果てしなく続く快感によって、優香はどうなってしまったことか、ちょっと想像もできなかった。しかし、このとき突如ある出来事が起こり、優香は悪夢から覚まされることになった。

 その出来事とは、それまで優香が刺激に悶えているのを、ただ見守っているしかなかった味方の騎馬たちによって起こされたのだった。彼らは目の前で優香が敵の手に好き放題触られているのを、最初のうちは興奮しながら見ていたが、やがて、自分が参加できないのがくやしくなり、ついには激しい嫉妬を覚えたのだった。そこで、こんな奴らに俺たちの優香を取られるよりはと、突如一斉に走り出して、グラウンドを逃げ出したのだった。

「ま、待て、どこ行くんだ!」
「いいところだったのに、何てことしやがる!」
「追え、逃がすな!」

 すかさず追いかけてくる敵の騎馬。しかし、優香を乗せた味方の騎馬は、強い結束感に結ばれて、猛スピードで走って逃げた。しかも、その彼らの走ったのはグラウンドの中央ではなく、その周り、つまり観客席の目の前のリレー用のコースだった。だから観客たちはそれぞれ目の前に、騎馬に乗せられて走りすぎて行く全裸の優香を見出した。今まで遠すぎていまいち状況がつかめないでいた観客も、それによってあられもない姿をした女子生徒の存在に気がついた。自分の目の前を、後ろ手に両手を縛られながら、ぷるんぷるん乳房を揺らして(白いお尻を丸出しにして)走り去って行く裸の女子生徒。それは、一度目の前を通り過ぎても、向こうの生徒席の方を回って一周してくると、再び目の前に現われるのだった。

「ちょっと〜、もう素っ裸じゃない! よくあれで平気でいられるわよね」
「得意げにおっぱい揺らしちゃってさ。そんなに大きい胸を自慢したいかね」
「しかもアレ見た? 股間からいやらしい液垂らしちゃって、最低よねホント」
「よっぽど快感なんだろうね、みんなに裸見られるのが」

 もう観客席中が異様な熱気に包まれていた。軽蔑の囁きと卑猥な野次があちこちから起こった。また生徒席からは、憎しみに顔を歪めた女子生徒たちの、恥さらし、露出狂、女の敵、などという蔑みの声が目の前を走り去る優香のもとへ飛ばされた。

 すでに錯乱から我に返っていた優香は、グラウンドの外から自分に向けられる蔑みの声を耳にして、屈辱と恥ずかしさでいっぱいになった。そして、自分の意思とは無関係のことだったとはいえ、男子たちの指責めに快感を覚えてしまった自分を恥じた。

(みんな違うの。あれは、しかたないことだったの……自分の意思では、どうすることも……お願い、わかって……)

 しかし憎しみと嫉妬に燃える女たちには到底理解できることではなかった。彼女たちはもうただ優香憎しと、ヒステリックに罵声を浴びせかけるだけだった。

 この羞恥の逃走劇はグラウンド四周も続けられた。

 が、四周目の途中ごろから、それまで必死に逃げ回っていた味方の騎馬たちが段々疲れだした。追い続けていた敵の騎馬も、同様に疲れてはいたが、こちらは相手よりもグラウンドのやや内側を追いかけていたので、その距離ぶんだけ疲労は少なかった。だから次第に優香の騎馬は追いつかれ始めた。

 やがてついに、四周目の最後の直線、つまり観客席の目の前のコース上で、敵に追いつかれてしまった。

「よし、捕まえろ!」と、追いついた敵の騎馬が、ぜえぜえ息を吐きながら、叫んだ。
「おう、任せとけ!」と騎上の男子がそれに答えた。

 そして身を乗り出して腕を伸ばした。その敵の男子の手が優香の肩を捕まえた。肩をつかまれた優香は、騎馬の上でバランスを崩し、依然猛スピードで走り続ける騎馬の勢いに、上体を後ろへ倒されてしまった。そしてそのまま後方へ勢いよく投げ出されてしまった。

 そのとき、その勢いよく後方へ投げ出されているあいだに、優香の膝にそれまで引っ掛かっていた短パンが、するりと抜け去り、宙に舞い上がった。落下した優香の体は、間一髪、墜落の瞬間に背中を押さえた敵の男子によって激しい衝撃を受けずに済んだ。

 一瞬の静寂。観客の目の前で、全裸で尻餅をついている優香。地面に落下したときのままの状態で、膝を曲げ、股を大きく開いている。丸見えの股間。砂に汚れた、むき出しの濡れたおま○こ……。

「いやぁッ!」

 優香は転落の衝撃から我に返ると、自分のあられもない姿(観客に向かって大股開きしている自分の状態)に気づいて悲鳴を上げた。そして、すぐに足を閉じ、短パンを腰へ上げようとしたが、短パンは膝からなくなっていた。優香はあちこち振り返って探したが、短パンはなかなか見つからなかった。

 やがて、敵の騎馬が近づいてきて、残念そうに言った。

「騎馬から落っこちたから、失格、だな」

 そう言うと座り込んでいる優香の頭からハチマキを取って、グラウンドを退場していった。味方の男子も騎馬の形を解いて、退場門の方へ走っていった。優香はぼう然とその後ろ姿を見送っていたが、ハッと気づいて、

「ちょっと、誰か、この手首のハチマキ外してよ!」

 と叫んだが誰も戻ってはこなかった。

 グラウンド上にたった一人取り残された優香。後ろ手に両手を縛られた状態で、素っ裸で、見つめる観客の視線に晒されている。観客の食い入るような視線が、自分の裸の胸に、股間に、突き刺さる。

 やがて、こんなところにいつまでも座り込んでいるわけにはいかないと、優香は、恥ずかしさを堪えて、ふらふらと立ち上がった。そして、後ろ手に両手を縛られた、胸も股間も丸見えの状態で、着衣の観客に向かって、

「誰かこの手首のハチマキ、外していただけませんか……私の穿いていた短パン、どこかに落ちていませんか……」

 と震える声で言ったが、誰もそれに答える者はいなかった。男の観客はにやにやいやらしい笑みを浮かべて裸の優香の胸や股間を舐めるように眺めているばかり、女の観客は汚いものでも見るように、顔をしかめて、横目で睨んでいるばかりだった。

「誰か手首のハチマキを……誰か私の体操着を……」

 もう裸を見られることも顧みず(しかし顔は恥ずかしさで真っ赤になりながら)観客席の前をうろうろ移動しながら、必死に頼み続ける優香。

 と、あるとき観客の一人の男性が、自分の足元から何かを拾い上げて、呟いた。

「あれ、こんなところに短パンが落ちてるぞ」

 その男の言葉を聞きつけた優香は、すかさずその方へ歩み寄った。男の手には、明らかに先程まで自分の穿いていた、白い短パンが、握られていた。

「あ、あの、それ、私のです……」

 そう言って優香は短パンを返してもらおうとした。しかしそのとき、男の隣にいた中年の女が、半ば強引に男の手から短パンを奪い取ると、優香を睨みつけて、冷たい調子で言った。

「これが何であなたのなのよ? これは男子生徒用の短パンでしょ? だからあなたの物のわけないじゃない。それともあんた、そんな大きく膨らんだ胸で、自分は男だと言い張るつもり? そんな、平たい、いやらしい股間を丸出しにしといて、男子だって言うつもり? この女の恥! あんたはあのいやらしいブルマ穿いてさっさとストリップ小屋にでも行きなさいよ。この短パンは、きっと誰かこの学校の男子生徒が落とした物だから、あたしがちゃんと先生に届けて、あなた以外の、持ち主の手に返してもらいますからね」

 そう言うと女は振り返って、短パンを持ったまま観客席からいなくなってしまった。

 あーあ、行っちゃった、と観客席に広がる笑い声。ざまあみろ、と言う女の小さな呟き……。優香は、もう体を隠す一枚の衣服も持っていない素っ裸の状態で、学校のグラウンドに取り残されてしまったわけだった。頭の先から足の裏まで、一枚の布切れも身につけていない……いや、ただ一つ、後ろ手に両手を縛られている赤いハチマキだけが、いま彼女の身につけている衣服、というか布の、すべてだった。しかしその布切れは、身につけている本人の裸を隠すどころか、両手を縛って、かえって乳房や股間を隠せないようにしているのだった。だからそれは完全な全裸以上のはずかしめ、手で隠すこともできないまま、晒し続けていなければならない、究極の裸の状態だった。

 優香はその究極の裸の状態で、もはや自分でも何を願っているのかわからずに、観客席の人々に向かって、祈るような眼差しを送るのだった。

 が、そこへグラウンドのアナウンスの声が、競技が終わったので選手は退場してくださいと、明らかに優香一人に向けて、告げた。

 それで優香は、もうあきらめるしかないと悟り、両手を縛られた情けない素っ裸の姿で、グラウンドを歩き出し、退場門の方へ向かっていった。そして「変態!」「露出狂!」などと野次の飛び交うなか、やっとのことで退場門を抜けてグラウンドを出ると、群れ集う観客や生徒の人波を押し分けて、唇を噛み締めつつ、校舎の方へと歩いていった。

 校舎へ続くアスファルトの道の上を、着衣の人込みに取り巻かれながら歩いていく裸の優香。「そんな格好でどこ行くの?」とか「おっぱい丸出しでよく恥ずかしくないねえ」とか、露骨に嫌味を浴びせられる。優香は何も答えず、顔を伏せたまま、晒し続けなければならない胸をぷるぷる揺らして、黙って校舎の方へ向かっていく。

 午前中の競技は騎馬戦ですべて終了だったから、優香が校舎へ向かっていくことは、それ自体としては、特別おかしな行動ではなかった。ただ一点、何も衣服を着ていない全裸であるということだけが、人々の注目を優香に集めさせているのだった。

 こうして、体育祭午前の部が終了した。

カテゴリ:優香

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