羞人たち


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優香 第十三章 3
2011/07/10 15:44

 優香は自分の席に着いた。

 しかし席に着いても両手を縛られているので昼食を取ることはできない(もっとも、こんな状況で食欲などあるはずがなかったが)。優香は椅子にぽつんと座っているしかなかった。全裸のお尻に固い椅子が冷たかった。

 すると、その優香のぽつんと座っている席の周りへ、男子たちが、椅子を持ってやってきた。そして優香を取り囲むように座ると、各自目の前の、白い、優香の全裸をねっとり鑑賞しながら食事を始めた。裸をおかずに、というわけだ。

「いやー、田辺の裸を見ながらだと、食が進むなあ」
「胸見ながらメシ十杯はいけるぜ」
「じゃあマ〇コ見ながらだとさらにもう十杯だな」
「ほら、優香ちゃ〜ん、俺たちの食が進むようにマ〇コも見せてくれよ〜。さっきみたいにさ、股開いて、ちん〇入れてくださいって誘惑してくれよ」
「そしたら、俺のソーセージ食べさせてあげるよ〜」
「俺のフランクフルトもな〜」

 そんなふうに男子たちは優香をからかうのだった。

 優香はその男子たちのからかいや、露骨な眼差しに、じっと堪えるしかなかった。胸を隠すことも、また囲まれているので逃げることもできない。顔を伏せ、自分のいやらしい裸をじっと睨んでいることしかできなかった。

 と、やがて男子たちの盛り上がりが最高潮に達しようとしたときだった。

 調子に乗った一人の男子が、何を思ったか、突然腕を伸ばして、優香のまる出しの乳首の片方(先っちょの可愛らしい突起)を箸でつまんだ。

「いやッ! ちょっと、なにするの……!」

 優香は顔を真っ赤にして叫んだ。しかし怒ったところで、箸でつままれた自分の乳首をどうすることもできない。

「ああ、悪りい悪りい、てっきり豆だと思ったよ」
「そんなわけないじゃない……!」
「でも、こっちのお豆もうまそうだな」

 と言うと、その男子は再び腕を伸ばして優香のピンク色の小粒の豆を、いや乳首の突起を、箸の先で器用に挟んだ。ぷにぷに押し潰される乳首の突起。箸で転がされて、上を向いたり、横を向いたりする。

「や、やめて……いやッ!」

「あれ? なかなか取れないなあ」
「箸の使い方が下手なんじゃないか」
「見ろよ! だんだん固くなってきたぞ」
「ほら、箸でつまむと、すげえ弾力」
「マジで食いたくなってきたよ。よだれが止まんないぜ」

 優香は隠すことのできない自分の乳首を、クラスの男子に、箸で挟まれ、つつかれたり、引っ張られたりして、もう声も出せないほど恥ずかしかった。そしてもう自分で見てもわかるほど、刺激を受けた自分の乳首が、なまめかしく硬直して、大きくなってしまったのを、くやしく思った。

 すると、相手の男子は、もう本当に我慢できなくなったのか、いきなり優香の方へ身を乗りだし、顔を近づけると、優香のそのなまめかしく硬直した乳首(まるで食べてくれと言わんばかりに赤く色づいた)を、舐めようとしだした。

「いやッ……こ、来ないで……!」
「ほれほれ、優香ちゃんの乳首はどんな味がするのかな〜?」
「や、やめて……近寄らないで」
「とかなんとかいって、ホントは舐めてほしいくせに」

 優香は椅子から立ち上がり、男子から逃げようとする。だが、周りを椅子に囲まれているため、思うように逃げられない。椅子の形作る円の狭い空間の中で、迫り来る舌を避けなければならなかった。

 逃げまどう優香の裸体が、取巻く男子たちの目の前で、激しく踊る。かつてあれほど熱烈な思いを込めて憧れ、妄想するしかなかったクラスのアイドル、田辺優香の揺れるおっぱい、くねらせる白いお尻、丸出しのおま〇こが、いま、現実に自分たちの目の前にあって、卑猥なダンスを踊っていた。

「いいぞ〜、もっとケツ振れ〜! くねくねっと、俺たちに突き出すように〜!」
「おっぱい揺らすのも忘れずにね〜。ぷるんぷるんと、いやらしくね〜」
「ほらほら、逃げないと吉田に乳首食べられちゃうよ〜」
「優香ちゃんの完熟乳首、きっと甘い味がするんだろうな〜」
「練乳つけて、パクッと一口で食べたいな〜」

 必死に逃げまどう優香の裸体に、男子たちのそのような野次が次から次へと飛び交った。もう彼らの目の前にいるのは、クラスメートの田辺優香ではなく、一つの女の裸体、自分たちを興奮させ、楽しませるための、裸のおっぱいとマ〇コにすぎなかった。

 しかし、そのとき、今まで男子たちのそんな様子を黙って見ているだけだった女子の一人が、突然横から口を出して割り込んできた。

「男子〜、やめときなよ。あんまり構うとまた調子に乗るよ〜」

 すると、その言葉を期に、グループの他の女子たちも不満を言い出した。女子たちは、クラスの男子があまりにも優香のことばかり構うので、内心嫉妬していたのだった。

「そうだよ〜、そんなにちやほやすると自分がモテてると勘違いするよ」
「ホントはハダカ目当てなだけなのにねえ」
「きっと、ああやって逃げながら、あたしって超かわいい、男子にモテモテって思ってるんだよ」
「勘違いしないでね〜、モテてるのはあんたじゃなくて、あんたのいやらしい裸なんだからね〜」
「そうそう、別にあんたじゃなくっても、そんないやらしい格好でいたら誰だって注目されるんだからね〜」
「ねえ、ちょっと真希ためしにやってみたら?」
「なんであたしが? あたしにあんなみっともない格好できるわけないじゃない!」
「ハハハ、そうよね〜、あんないやらしい格好、しかもクラスの男子の前で、普通の人間じゃあとてもできないよね〜」
「できるわけないじゃ〜ん」
「優香くらいだよ〜、あんな姿で平気でいられるのは」
「でも、あんな見え透いた挑発に乗る男子も男子よね〜」
「ホントよね、あんな最低の女を相手にする人と、あたし話もしたくないわ」
「あたしも〜」
「あたしもよ〜」

 こうした女子たちの会話に、風当たりのようなものを感じた男子たちは、女子から嫌われたくなかったので、悪乗りを中止せざるを得なくなった。

 男子たちのテンションは一気に下がってしまった。

 が、しばらくして、その盛り下がった男子のところへ、先程のグループの中の三人の女子がやってきて、言った。

「優香ちゃん、お弁当食べないの〜?」
「食べないとお腹すくよ〜」
「もしかしてお弁当忘れちゃったの〜?」

 と言うと、その女子は優香のカバンを開けて中を見た。

「あら、ちゃんと持ってきてるじゃん」
「せっかくママが作ってくれたんだから、ちゃんと食べなきゃダメだよ」
「はい、ここに置いといてあげるから、残さず食べなさい」

 するとその女子は、優香の弁当箱のフタを開けて、それを、教室の床の、自分の足もとに置いた。

「ほら、早く食べなさいよ」
「食べないんなら、あたしたちは出て行って、男子に食べるの手伝ってもらうからね」
「そしたらさっきの続きが待ってるよ」
「うちらがいなくなったら、もう乳首だけじゃ済まないかもね」

 優香は意地悪く自分を誘導する女子たちの顔を、悲しげに、助けを求めるように、見つめていた。助かる見込みはなさそうだった。意地悪な笑みを浮かべた女子たちの顔には、軽蔑と、憎悪と、復讐の感情が、もう動かしがたく貼りついていた。

「ほら、さっさと食べなさいよ!」

 言いながらその女子は上履きで弁当箱を軽く蹴った。

「あと十秒以内に食べ始めなかったら、うちらホントに出て行くからね」
「じゅ〜う、きゅ〜う……」

 無情なカウントが始まった。もう回避するすべはなかった。

 優香は取り巻く男子の輪から抜け出ると、カウントする女子たちのそばへ行き、その足もとに、膝をついて、床に置かれた自分の弁当箱に、顔を近づけた。

「さ〜ん……あ、食べた〜!」
「うわ〜、ホントに食べたよ〜」
「口で直接なんて、犬みた〜い!」
「いや、犬みたい、じゃなくて、もう完全に犬よ。だって廊下の壁におしっこしちゃうくらいなんだから」
「あ、そうか、じゃあこの食べ方でもともと正しかったというわけね」
「ほら〜、犬優香〜、ちゃんとこぼさないで食べるんだよ〜」

 床に膝をつき、口で直接弁当を食べる優香。後ろ手に両手を縛られているため、手を使うことはまったくできない。正座したお尻は、頭を下げることで、自然と高く突き出され、その突き出されたお尻は、椅子に座った男子たちに、一部始終見られていた。お尻の穴まで、はっきり見えて、おま〇こも当然、丸見えだった。

「うおぉ! すげえ、こんな至近距離で、マ〇コまる見えじゃねえか!」
「豆のつぎは、アワビかよ!」
「ぷりっぷりの、新鮮そのもののマ〇コだな」
「軽く揉んで、醤油つけて食いたいぜ」
「いや、むしろこのマ〇コで味をつけて、弁当食いたいぜ」
「これならメシ百杯は余裕で行けるな」

 クラスメートの前で犬のように食事させられる。これ以上の屈辱が他にあろうか。後ろからは全裸の下半身をいいように見つめられ、からかわれ、前からは、腕を組んで立っている三人の女子に、監視され、見下され……。優香はもう自分がいったい何を食べているのかわからなかった。口に入れたおかずは何の味もしなかった。ただもう屈辱の苦さと、涙のしょっぱさがあるだけだった。

「ねえ、そんなもたもた食べてたら、昼休み終わっちゃうよ」
「ほら、こうやって、もっとお弁当に顔を近づけて」

 と言うとその女子は、足を上げ、上履きで優香の頭を軽く踏んづけるようにした。優香の口元がケチャップで赤く汚れた。

「あ、そうだ、お弁当食べてると喉も乾くでしょう?」
「そういえばカバンの中にちゃんと水筒も入ってたよ」
「じゃあ、これも床に置いとくから、飲んでね」

 と言うと、水筒のコップに入れたお茶を、弁当箱の横に置いた。

「カラになるまで飲まなきゃダメだよ」
「もしコップ倒して床にごぼしたりしたら、今度は制服で拭いてもらうからね」
「制服まで雑巾にしたら、もう着るものなくなっちゃうね」
「いいじゃん、制服なんかなくても。どうせ犬なんだし、それも発情期のメスよ」
「ほら、さっさと飲みなさい」
「早くしないとまた頭踏んづけるよ」

 優香はしぶしぶ、なみなみと注がれた水筒のコップに、顔を近づけ、上の方のお茶を、吸い込んだ。

 しかしある程度飲んでしまうと、残った下の方のお茶は、唇が届かず、吸い込めなくなってしまった。優香がためらっていると、女子たちが早くしろと急かす。また上履きで頭を踏んづけようとする。それで優香は仕方なく、恥を忍んで、舌を出すと、ぺちゃぺちゃと、犬のように音を立てて飲み始めた。

「下品〜。音立てて飲み物を飲むなんて、いったいどういう躾を受けたのかしら」
「どうせろくでもない親でしょ。こんな露出狂の娘に育つんだから」
「ひょっとして、母親も露出狂なんじゃない? 親子そろって、夜な夜な全裸で街を歩いてたりしてね」
「そっか〜、じゃあしょうがないよね。母親の遺伝じゃあ娘に文句いえないなあ」
「露出狂の遺伝とか、超笑えるんだけど」
「母親にこの姿見せてあげたいよ。お母さん!おたくの娘さんは露出狂として立派に、全裸で犬のようにお茶を飲んでますよってね」
「そしたらどうなるかな〜?」
「そしたら? 決まってるじゃん、母親も負けじと脱ぎだすに。それから、二人で全裸で、目と目を見つめ合って、<ママ、あたし恥ずかしがらずにできたよ!><優香、よく頑張ったねえ、これでお前も一人前の露出狂だよ!>って言って、涙を流しながら抱き合うの」
「ハハハ、どんな親子だよ! 超おもしろい!」

 自分のことだけならまだしも、大好きな母親のことまでバカにされて、優香はくやしくて堪らなかった。そしてコップのお茶をなおも舌で飲み続けながら、優香は、もし今のこの状況を母親が見たら何て思うだろうと考えた。成績優秀の優等生だと思っていた自分の娘が、学校で裸になり、両手をハチマキで縛られ、クラスメートたちに軽蔑されながら、床に置いた弁当を直接口で食べている……。お尻を突き出し、男子生徒たちに性器を見せつけている……。母親にそんな姿を見られたら、もうとても生きていけない。だから優香は考えるのをやめた。

 こうして、昼休みの間も、悪夢のような羞恥が続き、一秒も休むことのできない優香であった。

カテゴリ:優香

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