羞人たち


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優香 第四章 2
2009/05/30 07:26

 翌日から地獄の日々が始まった。部活での0年生という日々が。

 いつもは長く感じられる授業もあっという間に終わってしまった。

 放課後になり、掃除が終わると、優香は部室へ行く前にポケットから紙を取り出して見た。

 それには何十項目にも及ぶ『0年心得え』が書かれてあった。練習の服装、先輩に対する口の聞き方、挨拶の仕方、果ては着替えの仕方にいたるまで、事細かに書いてあるのだった。優香は今朝香織からそれを渡された。そして放課後部活の時間になるまでにすべて覚えておかなければならなかった。一つでも間違えると容赦なく罰せられる。

 優香は最後にもう一度確認すると紙をポケットに戻して部室に向かった。

 二階のバスケ部とバレー部の間にテニス部の部室はあった。だから部室の前の廊下を知り合いや他の部の下級生たちがたくさん通った。優香はたどり着くと、ドアの前に立ち、ノックして叫んだ。

「0年田辺優香です。着替えをしに来ました」

 事情を知らない他の部の部員たちはびっくりして優香の方を見た。

 部室のドアが開けられると、優香は鞄を部屋の中にいる一年生に渡した。

「お願いします!」

 とまたドアが閉じられた。すると優香は部室の前の廊下で制服を脱ぎ出した。男子の部室は一つ上の階であるとはいえ、廊下には他の部の女子たちがひっきりなしに現れる。

「やだ、ちょっと優香ちゃん、何してるの!」

 とそのとき知り合いのバレー部の女子が通って声を掛けた。

「テニス部0年、田辺優香です!」

 そう言わなければならなかったのだ。そして優香は服をどんどん脱いでいく。まずセーラー服の上を、次にスカートを、そしてブラジャー、パンツ、靴下に上履きを… つまり優香は人の通る廊下で全裸にならなければならなかったのだ。その側をバスケ部の一年生たちが通り過ぎた。

「ねえあの人たしかテニス部のキャプテンだったよね?」
「うん…でも何で廊下で裸になってるの?」
「さっき何か0年とか言ってなかった?」
「恥ずかしくないのかなぁ」

 優香はそんな周囲の好奇の視線に真っ赤になりながら、全裸のまま、廊下に正座して脱いだ制服と下着を畳んでいった。

 そして畳み終えるとまたドアの前に立って叫んだ。

「テニス部0年田辺優香です。服を脱いで全裸になりました」

 その声は廊下の一番奥まで響き渡った。一番奥の女子陸上部の部室からそのとき何人か顔を出したほどだった。

「ねえねえみんな来てごらん。ホントに全裸になってるよ」
「うわっ、ホントだ。信じらんない!」

 優香が叫ぶと、再び部室のドアが開かれ、中から手が伸びてきて優香の脱いだすべての服を受け取った。

「ありがとうございます!」

 すると中から体操着とブルマーが飛んできた。それはこの前体育の時間に優香が着た異常にサイズの小さい体操服とブルマーで、見ると体操服の胸の『田辺』という文字の両脇にマジックで文字が付け足され、読むと『0年 田辺 優香』となっていた。それが優香の練習着と定められたのだった。

 ノーパンノーブラの上に着るとはち切れんばかりに伸びたシャツの胸に乳首の形がはっきりと浮き出て微かにピンク色に透けて見えた。シャツの裾を入れるためブルマーはTバック状に大きく引き上げられ、優香の真っ白なお尻のほとんどをさらけ出していた。下着をはいていない股間は食い込んでスジができ、アソコの位置が一目でわかるようになっていた。

「テニス部0年田辺優香です。着替え終わりました」
 すると中から新キャプテンの香織の声が聞こえた。

「それじゃ一年生と0年は駅までの道をランニング!」

「ハイッ!」

 と言う中の一年生たちと廊下の優香の声がして、部室から出て来る一年生たちの後ろに付いて、優香は廊下を駆けていった。

カテゴリ:優香

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