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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第五章 6

 長い悪夢のような授業がやっと終わった。生徒たちが散り散りに帰っていく後ろを、優香は一人憂鬱な気持ちで歩いていった。

(男子に胸を見られてしまった……それも少しの間だけでなく……あんなに長時間、好き放題に……)

 思い出しただけで顔がまた赤くなる。じろじろと、よだれを垂らして、自分の胸を興奮しながら見つめる視線……思春期に入って以降、父親にさえ見られたことなかったのに……

(また女子たちにも嫌われてしまった。ついこの間まであんなに仲良くしていた女子たちにも……もう誰も私に話し掛けてくれる人はいない)

 その間も優香の耳には前を歩いている女子たちの聞こえよがしの悪口が聞こえてくる。「変態」「露出狂」「男好き」などというまったく云われのない悪口が。こんな地獄の日々がいつまで続くのだろう、また次は果たしてどんな屈辱が自分に襲い掛かってくるのだろう? そんな憂鬱な考えを抱きながら更衣室への道を進んでいった。

 それはすぐにやってきた。

(そうだ、制服は……教室にあるんだ……)

 悪夢の中で今までそのことを忘れていた。そして思い出すとまた悪夢の中へ連れ戻された。

(どうしよう……このままの格好で教室に行くなんて、絶対に無理……)

 更衣室ではみな何事もないかのように女子たちが着替えをしている。中にはもう着替えを終えて出ていった者もいるようだ。優香は勇気を振り絞って声を出した。

「ねえ、誰か……教室に私の制服を取りに行ってくれる人いませんか?」

 楽しげに話しをしていた女子たちの間に沈黙が走った。

「誰か……お願い。取りに行ってくれませんか?」

 沈黙。誰もまるで聞こえていないように着替えを続ける。そして着替えを終えて一人また一人と部屋から出ていく。

 やがて最後の二人が出ていこうとする。ドアを開けながら振り返りもせずに言う。

「最後のひと鍵お願いね。それから、香織が親切に鞄持って行ってくれたみたいだよ、教室に」

 そしてドアが閉められた。

 優香は恐る恐るロッカーを開けた。見ると自分の鞄がなくなっていた。
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  1. 2009/08/24(月) 06:29:47|
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