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羞人たち

趣味で書いた羞恥小説 18禁です。

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優香 第十一章 4

 開会式でカメラ小僧に狙われる優香。乳首の透けるピッタリしたシャツに、股間に切れ目の入ったブルマ。手で隠すことを千夏に禁止され、観客と向かい合わせの、列の先頭で、手を後ろに組み、胸を隠すことも、股間を隠すこともできず、びくびくしながら立っていた。

 もういつ一般の観客にバレてしまうかわからない。徐々に数を増す観客の中に、自分の知り合いもすでに来ているかもしれなかった。

――――――――――――――――――――――――

 一方その頃、グラウンドの観客席では……

「はぁ、やっと着いた~」
「よかった。まだ始まってすぐみたいだよ」
「へえ、今時まだブルマなんだ。かわいそう……」

 そう話しながら現われたのは、優香の中学時代の友人、加奈と明子と恵子の三人だった。昨夜優香にメールで誘われ、今日の久しぶりの再会を、楽しみにしてやってきたのだった。

「優香ちゃんどこかな?」
「人が多すぎてわかんないや」

 と、そうやって三人で探していたとき、壇上で行われていた校長の退屈な挨拶が終わり、続いて、マイクが次のプログラムをアナウンスした。

「では続いて、準備体操を行います。3年2組の体育委員の女子は前へ」

 が、その呼ばれた生徒はなかなか出てこなかった。体育教師の男(田崎だった)は繰り返す。

「3年2組体育委員の女子は壇上に上がって体操の指揮をとってください」

 しかしそれでも現われなかった。グラウンド上がにわかにざわつき出した。やがて教師は、苛立ちのこもった強い口調でこうアナウンスした。

「えー、繰り返します。3年2組の体育委員、田辺優香さんは、前に出て、壇上で体操の指揮をとってください!」

 グラウンド上に広がる沈黙の数秒間。観客席の三人は優香の出てこないのを不思議がる。

「どうして出てこないのかな?」
「風邪でもひいて休んじゃったんじゃない?」
「でも昨日の夜メールで誘ってくれたばかりだし……」

 と、ついに体育教師の怒りが爆発した。

「田辺さん早く来なさい!」

 怒鳴り声は学校の外にまで響き渡った。

 そしてようやく、整列した生徒の集団の中から、一人の女子生徒が、真っ赤な顔をして現われた(途中、別の一人の女子生徒に耳元に何か囁かれながら) そして、観客や全校生徒の前で怒られたためか、それとも他にわけがあるのか、恥ずかしそうに、壇上に上がるのだった。

 と、そこにいる誰もが壇上の女子生徒に目を奪われた。なぜならその女子生徒は、体に異様にピッタリした小さいシャツを着て、体のライン、特にその胸の膨らみが強調され、また、紺のブルマもサイズが小さすぎるらしく、食い込んだ尻のほとんど全部が丸出しになってしまっていたからだ。それは誰が見ても明らかに卑猥な姿だった。それがいま、壇上に(グラウンドの最も目立つ場所に)現われたのだ。

「ねぇ……あれ、優香ちゃん……よね?」
「うん……たしかに優香ちゃん、だけど……」
「何か体操着小さくない?」
「お尻が見えちゃってる……」
「新しいの買ってもらえないのかな……?」
「でも、食い込み直そうともしないよ」
「それにさあ、ブラジャー……してないんじゃない? あの……あれが、浮き上がっちゃってるよ」
「……」
「……」
「何か大人っぽくなったね」
「うん……セクシーになったってゆうか……」

 そして三人は黙り込んだ。三人とも、無言でしばらく優香の姿(何だかいやらしい優香の体)をじっと眺め続けていた。周りにいる観客(保護者たち)の声が耳に入ってくる。

「ちょっとなにあの子……」
「3年の田辺優香っていうらしいよ」
「その子なら有名じゃない? いつも試験で学年1番になるっていう、しかも学校一の美人……」
「でも、なんか悪い噂もあるらしいわよ。娘から聞いたんだけど、可愛いのを鼻に掛けて、わざとパンツを見せたり、時にはパンツ穿いてこないで、短いスカートで……」
「注目を浴びるのが好きなのね」
「露出狂っていうやつなのかな。だから女の子の間ではすっごく嫌われてるんだって」
「じゃあ今のあの格好もそれなんだ。見てよあの小さいブルマ。お尻まる見えよ。下着穿いてないんじゃない?」
「あとたぶんブラジャーもね。ああやって自分の可愛さをアピールするのが楽しいらしいわよ」
「頭が良くて、美人で、みんなからちやほやされて育ったのね、きっと……」

 こんな噂話を、優香の友人三人は隣で耳にしたのだった。昔の優香を知っている彼女たちからすれば、まさかというような話であったが、しかしいま壇上にいる優香の姿と、昨夜の唐突なメール、また中学当時から胸底にちょっぴり抱いていた優香の人気に対する嫉妬とが、もしや、という方向へ気持ちを傾けさせるのだった。

(もしかしたらそのために呼んだのかしら……)
(高校での自分の人気を私たちに自慢するため……?)
(でも考えてみれば、昔からちょっとそういうところがあったといえばあったような……)

 準備体操が行われている間、三人は壇上の優香の動作をじっと観察しながら考えていた。壇上の優香は、腕を上げたり足を上げたり、動くたびに胸やお尻が強調され、観客の男たちの視線を釘づけにしているのだった。もうブラジャーをしていないのは明らかで、胸を反らすたび、その乳首の形がシャツの白い生地にはっきり浮き出して見えるのだった。また、遠くてよくわからなかったが、下から見上げる壇上の優香の、そのブルマの股間部分が、何だかおかしいような気がするのだった。紺色の生地の真ん中に(ちょうど股間の位置だ)縦に一本、肌色の線のようなものが見える…… おそらくもっと近くに行けばわかるだろうが(例えばあの壇のほとんどすぐ真下で優香の姿を撮影している男のように)しかしいま三人のいる場所からでは推測することしかできなかった。しかもその推測というのは、あまりにも有り得ないこと、ちょっと普通の頭では信じられないことだった。

(まさか……ね。そんなことあるはずがないわ)

 このようにして、旧友三人は、優香の久しぶりの姿を確認した。そしてそれは優香に対して抱いていた友情の、崩れていく始まりであった。
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  1. 2010/10/29(金) 07:34:32|
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